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FX業者が提示する買い値と売値の差のことをスプレッドと言います。
FX会社のスプレッドの提示方法は、変動スプレッド、原則固定スプレッド、完全固定スプレッドの三種類が一般的です。
国内FX業者の多くは、固定スプレッド(原則固定スプレッド)を採用し、海外FX業者は、変動スプレッドを採用している会社がほとんどです。
また、総じて海外FX業者の方が、国内FX業者よりもスプレッドが広め(多め)に設定されています。
国内FX業者と海外FX業者でスプレッド提示方法の違いが生まれる理由は、注文処理方法の違いが一つの原因になっています。
なぜ海外FX業者は変動スプレッド制を採用しているのか?
海外FX業者の多くは、個人投資家の注文を取りまとめ、そのままインターバンクに流し、
個人投資家に提示する配信レートもインターバンクのプライス(手数料を加味して)そのまま提示します。
そのためインターバンクのレート変動に応じてスプレッドも変動させざるを得ません。
なぜ、国内FX業者は、固定スプレッド(原則固定スプレッド)を採用できるのか?
国内FX業者のほとんどは、調達コストが発生しない店頭取引(呑み取引)によってFXサービスを提供しています。
そのため、個人投資家に提示するレートを自社の裁量で設定できるので、スプレッドも固定できるわけです。
固定スプレッドと変動スプレッド、個人投資家にとって得なのはどっちか?
スプレッドは、個人投資家にとって不利益な方向へ価格差が開く取引コストです。
従って、スプレッドが狭く固定制で安定していた方が無駄なコストを払わず済みそうですよね?
だとすれば、スプレッドが狭く、固定スプレッド(原則固定)を採用している国内FX業者の方が有利なように思えます。
でも、本当にそうなのでしょうか?
トレードで、不利益な方向に価格差が開く現象はスプレッドだけではありません。
意図した価格と不利益な方向に離れたプライスで約定するスリッページや、
意図したタイミングで約定しないリクオートといった現象も総合して勘案する必要があります。
名目上のスプレッドは狭いけど、実際にトレードすると、
スリッページやリクオートが発生して、実質的なスプレッドは結構な値幅を取られていることがあります。
特に国内FX業者の多くが採用している店頭取引では、約定価格は業者の言い値なので注意を要すると思います。
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